人が亡くなると相続が発生します。相続が発生すると,亡くなった人のプラス財産(例えば預貯金や不動産)やマイナス財産(例えば借金)のすべてが相続人に承継されます。(相続人の範囲についてはQAをどうぞ)
法律的には,人が亡くなれば当然に相続が発生しますが,相続人が具体的に権利義務を承継するとなると,遺産の額だけでなく,遺言の有無や相続人の範囲の確定,遺産分割協議の要否など,様々な要素を考慮しなければならず,複雑な手続を要することもあります。
相続登記は,不動産の所有者について発生した相続に関し,相続人へ名義を変更するための手続ですが,上記の多くの要素と大いに関係があります。
遺言書は、相続人やお世話になった方々への遺言者のメッセージです。死亡した後に、もめ事を残さず、自分の想いを残すことは大切なことだと思います。
また、遺言書は一度作成されたとしても、気が変わった場合や事情が変化した場合には何度でもその内容を変更することができます。
ただし、何度も作成された場合は、残された方にとってどれが最新のものかはっきり分かるようにしておくことが大切です。